2024年3月に、政府は人手不足が深刻な5分野(自動車運送業、鉄道、農業、林業、木材産業)を特定技能の対象に追加しました。特定技能19分野への拡大が閣議決定されたため、自社が対象になるのか、どのような点に気をつけて採用を進めればよいのか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

新制度を正しく理解して、早期に準備を開始することが優秀な人材を確保する確実な近道となります。以下のステップで進めながら、登録支援機関との協力が不可欠です。

  • ステップ①追加分野の業務範囲を正確に把握する
  • ステップ②受け入れ機関としての基準を整える
  • ステップ③技能試験の合格者を戦略的に募集する

この記事では、特定技能19分野への拡大した各業種の特徴や、採用を成功に導くポイントをご紹介します。また、よくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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特定技能19分野への拡大!各業種の特徴

人手不足が深刻な5分野のなかで、注目されているのが、既存分野の業務拡大として追加された「リネンサプライ」や、新設された「資源循環(廃棄物処理)」といった業種です。

これらの業界は、国民生活を支える基盤でありながら、現場の労働力不足が事業継続の大きな壁となっています。出入国在留管理庁の発表によれば、2024年度から5年間で最大82万人の外国人材を受け入れる計画が立てられており、これは以前の計画の2倍以上の規模です。

今回の分野拡大は、単なる労働力の補充に留まらず、最新のIT技術や効率的な作業工程を外国人材とともに構築、産業構造の転換点となります。追加された分野の業務内容や期待される効果を以下にまとめました。

◆特定技能1号の新規追加・拡大分野の比較表

分野名主な業務内容の例期待される効果
自動車運送業バス・タクシー・トラックの運転、荷役作業物流の2024年問題への対応とサービス維持
鉄道車両整備、駅務、線路保守、運転士鉄道インフラの安全性確保と技術承継
リネンサプライ宿泊・医療用リネンの洗浄、仕上げ、配送インバウンド需要への対応と病院の衛生維持
資源循環廃棄物の収集、運搬、選別、リサイクル循環型社会の実現と公衆衛生の保持
工業製品製造業以下の業務区分を新設
・電線、ケーブル製造
・プレハブ製造
・家具製造
・定形耐火物製造
・不定形耐火物製造
・生コンクリート製造
・ゴム製品製造
・かばん製造
製造現場の生産性向上と技術の維持。

これまでは技能実習制度に頼っていた職種でも、特定技能として即戦力の人材を雇用できるようになり、現場の柔軟性が格段に高まります。

企業側は、外国人材を単なる「作業者」としてではなく、将来の現場リーダーや技術者として育成する姿勢が求められています。

参考:特定技能在留外国人数の公表等|出入国在留管理庁

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特定技能19分野での外国人採用を成功に導く3つのステップ

特定技能19分野での外国人採用を成功に導くステップをご紹介します。

◆外国人採用を成功に導く3つのステップ(概要図)

◆外国人採用を成功に導く3つのステップ(概要図)

それぞれ詳しくみていきましょう。

ステップ①追加分野の業務範囲を正確に把握する

まずは自社の事業内容が、新しい分野の定義に合致しているか精査してください。たとえば、リネンサプライの場合、単なるクリーニング業では不十分です。

宿泊施設や医療機関への貸し出し業務を含む必要があります。各分野で細かな業務範囲が定められています。法務省のガイドラインを読み込み、対象内であるかを確定させてください。

参考:特定技能運用要領|出入国在留管理庁

ステップ②受け入れ機関としての基準を整える

特定技能外国人を受け入れる企業には、法令順守や支援体制に関する厳格な基準が設けられています。日本人と同等以上の報酬を支払う給与体系や、過去5年間に法令違反がないことが必須条件です。

適切な就業環境を維持して、外国人を守る義務が受入れ機関には一貫して課せられています。また、新分野のリネンサプライや資源循環では、現場の安全教育や生活支援が重要視されます。

自社での対応が困難な場合は、登録支援機関への委託を検討して管理負担を軽減してください。最新の運用要領を遵守し、外国人が安心して長期定着できるサポート体制を構築しましょう。


なお、特定技能で実施する生活オリエンテーションについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:【担当者必見】特定技能で実施する生活オリエンテーションとは?具体的な内容や注意点を詳しく解説します!

ステップ③技能試験の合格者を戦略的に募集する

特定技能として就労するには、日本語能力試験と各分野の技能試験への合格が必須条件です。新設された分野では試験日程をいち早く把握して、合格見込み者へ早めにアプローチを開始することが採用成功の鍵となります。

試験対策の支援を行えば、自社に興味を持つ優秀な人材の確保に有効です。技能実習を修了した人材や国内の留学生は、即戦力として期待できる有力な候補者となります。

送り出し機関や登録支援機関と連携して、合格者の情報を迅速に収集できる体制を整えてください。優秀な人材は争奪戦になるため、待遇やキャリアパスを明確に提示して差別化を図らなければなりません。

参考:試験関係|出入国在留管理庁

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外国人採用の相談なら「株式会社グローバルヒューマニー・テック」

外国人採用の相談なら「株式会社グローバルヒューマニー・テック」

株式会社グローバルヒューマニー・テックでは、専門的な知識を活かして、グローバル人材に対する総合的な生活支援を実施しています。豊富な実績による盤石なサポート体制とIT技術をかけ合わせた独自のノウハウで、外国人労働者の支援プラットフォームを充実させています。

外国人材の安心安全な採用支援はもちろん、就業支援や生活支援を通じて人手不足をグローバルソリューションで解決するのが私たちの使命です。新分野での受け入れに関しても、最新のガイドラインにもとづいた確実な伴走支援を提供いたします。⇒株式会社グローバルヒューマニー・テックに相談する

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特定技能19分野でよくある3つの質問

特定技能19分野でよくある質問をご紹介します。それぞれ詳しくみていきましょう。

質問①リネンサプライ分野で技能実習生から特定技能へ移行できますか?

クリーニング職種などの技能実習2号を良好に修了している場合は、無試験で特定技能1号へ移行可能です。これまで現場を支えてくれた優秀な人材を継続して雇用したいというニーズは非常に高まっています。

技能実習での経験は即戦力として大きな強みになり、企業側にとっても採用コストの抑制が期待できます。実習修了予定の時期に合わせて、早めに在留資格の変更手続きの準備を進めるようにしてください。

参考:特定技能ガイドブック|出入国在留管理庁

質問②資源循環分野での具体的な作業内容に制限はありますか?

資源循環分野では、廃棄物の収集・運搬や施設での選別作業が主な対象となります。しかし、特別な資格を要する危険業務や、有害廃棄物の処理に単独での従事は認められません。

◆資源循環分野での具体的な作業内容

◆資源循環分野での具体的な作業内容

不適切な業務割り当ては法令違反となるため、事前に範囲を精査してください。特定技能19分野として認められる職務を正しく理解して、安全な就業環境を整えることが大切です。

管理体制が不十分だと受け入れ停止の処分を受けるリスクがあるため、注意深く運用しましょう。最新の運用要領を常に確認して、現場でのトラブルを未然に防ぐ工夫を凝らしてください。

質問③新分野の試験はいつどこで開催されますか?

新分野の技能試験は、各業界団体が主体となり、日本国内および海外で順次実施されます。特定技能19分野の拡大に伴い、リネンサプライや資源循環の試験日程も段階的に公開されています。

最新情報は、各省庁や業界団体の公式サイトで発表されるため、こまめに確認しましょう。募集活動のタイミングを逃さないよう、試験日程に合わせた採用計画の策定が大切です。

海外試験は回数が限られる場合もあるため、現地の機関と連携して情報収集に努めてください。早期の動向把握が、優秀な人材を他社より先に確保するための確実な近道となります。

参考:試験関係|出入国在留管理庁

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特定技能19分野での採用を確実に成功させよう!

特定技能が19分野へ拡大されたことは、企業にとって大きな転換点です。制度変更を正しく捉えて、適切な準備を進めてください。優秀な外国人とともに成長できる職場環境を構築しましょう。

受け入れる企業としては、以下のステップで準備を進めるとスムーズです。

  • ステップ①追加分野の業務範囲を正確に把握する
  • ステップ②受け入れ機関としての基準を整える
  • ステップ③技能試験の合格者を戦略的に募集する

新分野での採用は、専門機関との連携が成功の秘訣です。確実な一歩を踏み出して、優秀な外国人労働者の獲得につなげてください。
なお、株式会社グローバルヒューマニー・テックでは、グローバル人材に対する総合的な生活支援を実施しており、外国人の受け入れにおける豊富な経験と知識を有しています。ご相談・お見積りはもちろん無料です。まずはお気軽にお問合せください。⇒株式会社グローバルヒューマニー・テックに相談する

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