近年、グローバル化の進展に伴い、海外で活躍する日本人の数は増加傾向にあります。

本記事では、その背景にある5つの理由を深掘りし、海外で働く主な方法や注意点についても解説します。さらに、労働力不足に悩む企業が、優秀な人材を確保するために取り組むべき対策をご紹介します。

編集部

外国で働く日本人の数は?

外国で働く日本人の数は?

外務省の発表によると、2023年10月1日時点で海外に住む日本人永住者は約57.5万人に達しており、これは過去最多の数字です。10年前と比較すると約15.6万人増加しており、その背景には「将来への不安」や「新しい働き方の模索」といった理由があると考えられます。

より良い環境を求め、異国の地で新たな生活をスタートさせる人々が増えていることが、この統計からも読み取ることができます。

参考:日本人、静かに進む海外流出 永住者が過去最高の55.7万人に:朝日新聞

外国で働く日本人が増える理由は5つ

近年、海外で働く日本人が増加傾向にあります。その背景には、様々な要因が複雑に絡み合っています。ここでは、その中でも特に大きな影響を与えている5つの理由について解説します。

1.海外に派遣される人が増加している

日本企業のグローバル化が進む中、海外で働く日本人の数も増加しています。大企業だけでなく、中小企業も積極的に海外市場に参入し、それに伴い現地法人の設立や海外駐在員の派遣が活発になっています。

さらに、現地での採用枠も拡大し、日本人が海外で働く機会が広がりました。こうした動きは今後も続くと予想され、異文化の中で活躍する日本人の姿がますます一般的になるでしょう。

2.日本の将来に不安がある

日本の経済や社会の将来に対する不安から、海外での就職を選択する日本人が増えています。特に、少子高齢化の進行や年金制度の維持といった課題は、若い世代にとって大きな懸念材料となっています。

また、経済成長の鈍化や雇用環境の変化により、安定した将来を求めて海外へ活路を見出そうとする人も少なくありません。こうした流れは今後も続くと考えられ、海外で働く日本人の数はさらに増えていくでしょう。

3.成果主義の評価制度に魅力を感じている

海外の企業では成果主義が根付いており、個人の実力が評価されやすい環境です。年功序列ではなく、実績を重視するため、短期間での昇進や高収入を得るチャンスが広がっています。

特に、優れたスキルや実績を持つ人材は転職市場でも高く評価され、より好条件の職場へ移るケースも多く見られます。こうした評価制度が魅力となり、成果を正当に評価されたいと考える日本人が海外でのキャリアに挑戦する動きが加速しています。

4.海外に行きやすくなった

近年、海外で働く日本人が増えている背景には、移動の利便性向上があります。航空技術の進歩や交通インフラの整備により、以前よりも手軽に海外へ行けるようになりました。

特に、格安航空会社(LCC)の普及により、アジア圏をはじめとする国々への移動が低コストで可能となり、海外での生活や就職を視野に入れる人が増えています。これにより、海外で働きながら日本との行き来をするスタイルも一般的になりつつあります。

5.ワークライフバランスを大切にしたい

仕事と私生活のバランスを重視する人にとって、海外での就職は魅力的な選択肢の一つとなっています。日本では、会社の文化や慣習によっては、定時で帰りづらかったり、有給休暇を取りにくかったりする職場も少なくありません。

一方、海外の企業では、業務が終われば退社できる環境が整っている場合が多く、個人の時間を尊重する風潮が強いのが特徴です。こうした働き方の違いが、海外でのキャリアを選ぶ理由の一つとなっています。

外国で働く主な方法は3つ

海外で働くことを希望する日本人が増えています。実現のためには、いくつかの方法があります。主な方法を3つご紹介しましょう。

1.海外転勤を狙う

海外で働きたいと考えている社会人にとって、海外拠点のある企業に就職し、社内転勤を目指す方法は有効な選択肢の一つです。まずは日本国内で経験を積み、実績を評価されることで、海外勤務のチャンスを得やすくなります。

この方法なら、日本企業の雇用環境を維持したまま海外で働けるため、安定感があり、初めての海外就職に対する不安も軽減されるでしょう。直接海外の企業に就職するよりも実現しやすく、多くの人にとって挑戦しやすい道です。

2.現地採用で就職活動をする

海外で働く方法の一つに、現地採用として就職する道があります。この方法の大きな魅力は、働きたい国や企業、職種を自由に選べる点にあります。

近年では、日本にいながら海外の求人に応募できるケースも増えており、オンライン面接を実施する企業も少なくありません。そのため、自分のスケジュールに合わせて就職活動を進められます。ただし、現地企業での採用には高度な語学力や専門スキルが求められることが多いため、事前の準備が重要になります。

3.ワーキングホリデー制度を利用する

18歳から30歳までの人は、ワーキングホリデー制度を利用することで、海外で生活しながら働く経験を積むことができます。正式な就労ビザを取得するよりも手軽で、一定の条件のもとアルバイトやインターンシップなどの仕事に就くことが可能です。

滞在期間はおよそ1年間で、現地での生活費を補いながら異文化を体験できる点が魅力です。また、ワーキングホリデー終了後に正社員として採用される例もあり、海外就職の足掛かりとして活用する人も増えています。

外国で働く場合の注意点は3つ

海外で働くことを希望する場合、いくつかの方法があります。主な方法を3つ紹介します。

1.海外生活がストレスになりやすい

海外での生活は、新しい経験や成長の機会をもたらす一方で、異文化への適応に苦労することもあります。言語の壁や生活習慣の違いに戸惑いを感じることは少なくありません。

さらに、家族や親しい友人と離れて暮らすことで孤独を感じる場面もあるでしょう。また、日本とは異なる価値観やマナーに直面し、思うように順応できないことがストレスにつながることもあります。海外で快適に過ごすためには、柔軟な考え方と積極的な姿勢が求められます。

2.家族や友人と疎遠になる

海外で働くことは新たな挑戦となりますが、その一方で家族や友人と離れて暮らすことによる寂しさを感じることもあります。特に、大切な人と直接会う機会が減ることで、孤独感を抱く人も少なくありません。

また、時差や距離の影響で連絡を取りにくくなることもあり、日本での人間関係が以前のように維持しづらくなることもあります。このような環境の変化に適応するには、新たな交友関係を築いたり、定期的に連絡を取る工夫が必要です。

3.雇用が安定していない

海外での就職は多くのチャンスをもたらしますが、日本と比べて雇用の安定性に欠ける場合もあります。企業によっては福利厚生が充実しておらず、成果が求められるため、実力が十分でないと解雇のリスクも高くなります。

さらに、就労ビザの取得や更新の条件を満たす必要があり、継続的な雇用が保証されているわけではありません。そのため、キャリアアップを意識し、自分の市場価値を高めながら、柔軟に転職できるよう準備を整えておくことが重要です。

企業が労働力確保のために取り組むべき対策は3つ

海外で働くことは刺激的でやりがいのある経験になりますが、同時にいくつかの注意点も存在します。

1.労働条件の改善する

労働環境の改善は、企業が優秀な人材を確保する上で重要な課題です。低賃金が原因で人手不足が続く業界では、給与の引き上げだけでなく、福利厚生の充実や職場環境の見直しが求められます。

例えば、働きやすい制度を導入することで、求職者にとって魅力的な企業となり、人材確保がしやすくなるでしょう。また、柔軟な働き方を推進することで、従業員のモチベーション向上にもつながります。こうした取り組みは、企業の競争力を高める重要な要素となるでしょう。

2.業務の効率化を図る

日本企業では、顧客満足を追求するあまり、必要以上に手間をかける「過剰品質」が問題視されることがあります。丁寧な対応は強みである一方で、人手不足が深刻化する中、業務効率の向上も求められています。

無駄な作業や過剰な工程を見直し、生産性を向上させることが重要です。業務フローを可視化し、改善が必要な部分を特定することで、業務の最適化が可能になります。場合によっては外部の意見を取り入れ、より効果的な改革を進めることが求められます。

3.外国人材を雇用する

人手不足の解決策の一つとして、外国人労働者の採用が挙げられます。多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れることで、新たなアイデアが生まれやすくなり、業務の効率化や市場の拡大につながる可能性があります。

特に、語学力を活かせる職種では、新たな顧客層の開拓にも貢献できるでしょう。近年、各種ビザ制度の整備により外国人労働者の受け入れがスムーズになり、さまざまな業界で活用が進んでいます。適切なサポート体制を整え、共に成長できる環境を築くことが重要です。

関連記事:労働力不足の解消に向けて取り組むべき対策は7つ|労働力不足が著しい業界の特徴もご紹介!

外国人採用の相談に「グローバルヒューマニー・テック」がおすすめな理由

外国人採用の相談に「グローバルヒューマニー・テック」がおすすめな理由

株式会社グローバルヒューマニー・テックでは、グローバル人材に対する総合的な生活支援を実施しています。豊富な実績による盤石なサポート体制とIT技術をかけ合わせた独自のノウハウで、外国人労働者の支援プラットフォームを充実させています。

外国人材の安心安全な採用支援はもちろん、就業支援や生活支援を通じて人手不足をグローバルソリューションで解決するのが私たちの使命です。⇒株式会社グローバルヒューマニー・テックに相談する

外国で働く日本人が増える理由でよくある3つの質問

海外で働くことを検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

質問1.海外で働く場合の賃金は?

海外で働く際には、給与水準と生活費のバランスを考慮することが重要です。日本の給与水準は比較的高いため、海外の現地企業に転職すると収入が下がる場合もあります。しかし、日本よりも賃金の高い国で働けば、収入アップの可能性もあります。

ただし、こうした国では物価が高いことが多く、生活費が増えることで貯蓄が難しくなるケースもあります。収入だけでなく、住居費や食費などのコストを考えながら、計画的な資金管理をすることが大切です。

質問2.海外への出稼ぎにおすすめの国は?

海外での出稼ぎを考える際、どの国を選ぶかは重要なポイントになります。特に給与水準が高く、安定した雇用環境が整っている国を選ぶことで、効率的に収入を得ることができます。

例えば、オーストラリアは最低賃金が高く、ワーキングホリデービザを利用すれば比較的簡単に就労できます。ニュージーランドも時給が高く、農業関連の仕事が豊富なため、英語力に自信がない人にも適した環境です。また、カナダは移民の受け入れが進んでおり、多様な文化の中で働きながら生活できる魅力があります。

質問3.海外で働くのが向いている人の特徴は?

海外で働くことを考える際、事前の準備が重要になります。まず、短期間でも海外に滞在した経験があると、異文化や生活習慣の違いに適応しやすくなります。

突然海外での仕事を始めると、環境の変化にストレスを感じる可能性があるため、短期留学や旅行などを通じて慣れておくとよいでしょう。また、現地の文化に興味を持ち、積極的に馴染もうとする姿勢も大切です。

さらに、特別なスキルを持っていると、現地での就労ビザ取得がしやすくなり、安定したキャリアを築く上で有利になります。

まとめ

海外で働くには、海外転勤、現地採用、ワーキングホリデー制度の利用といった方法があります。海外で働く際の注意点として、ストレス、家族や友人との疎遠、雇用の不安定さなどがあります。

企業は、労働条件の改善、業務の効率化、外国人材の雇用といった対策に取り組むことで、労働力不足の解消を図ることが重要です。なお、株式会社グローバルヒューマニー・テックでは、グローバル人材に対する総合的な生活支援を実施しており、外国人の受け入れにおける豊富な経験と知識を有しています。
ご相談・お見積りはもちろん無料です。まずはお気軽にお問合せください。⇒株式会社グローバルヒューマニー・テックに相談する

編集部